――今年12年目を迎えた四国アイランドリーグPlusに対して、「こんなことを実践していきたい!」という思いは、すでにありますか?

森本社長

2016開幕記者会見で語る森本新社長

まず自分の役割として、何か新しいことをやってどんどん変えていこうというのではなく、これから、四国アイランドリーグPlusがずっと続いていくために、情熱と能力を兼ねた次のリーダーを育て、良い形でバトンタッチすることだと思っています。

もちろん、自分自身の過去の経験や、ネットワークを活用して、新しい取り組みを作ることは行いますが、やはり、鍵山理事長が今まで築き上げてきたものをベースに、継続的に成長し続けていけるような仕組み作りをする。そんな役割でありたいと思っています。

そうした方向性を明確にした上で、戦術面として、エンターテインメントの部分で、球場に足を運んでいただいた方々にどうしたら楽しんでいただけるのかということであったり、これまでは「四国では難しい」と敬遠されてきたようなデジタルマーケティングの部分も、「四国だからこそ可能」と発想を切り替えていくことで、今までは予測できなかったような新しい人の流れや新しい体験も生み出せるのではないかなと考えています。

――最後に、昨今交流も増えてきているNPBとの取り組み、そして最も大事な地域の人々との関わりといった独立リーグならではの面では、どのようなビジョンをお持ちでしょうか?

もちろん、競技力の強化は求めていきたいです。NPBのドラフトでも、リーグから選手を出して終わりではなく、その選手が長い間、NPBというトップレベルの中で活躍できるような選手を輩出する必要があると思います。NPBに対して様々なお願いありきで考えるのではなく、四国アイランドリーグPlusとして、自分たちで力をしっかりつけることで、今後、NPBからも求められる存在になれた時、自然に両者の関わりが、さらに広がっていくと考えています。

また、地域との関わりについても、やはりエンターテインメントが都市部に比べると四国にはまだ少ないので、スタジアムの中で新しい体験をしてもらえるような施策、そしてのその体験をSNSを活用して拡散していくなど、今後様々ななことを考えていきたいと思っています。

ぜひ、今シーズンの四国アイランドリーグPlusに期待していてください。

【プロフィール】
名前:森本 美行 (もりもと みゆき)
生年月日:1961年7月24日
出身地:東京都
出身校:成城大-米国・ボストン大学大学院にてMBA(経営学修士)取得
主な経歴:これまで、国内大手旅行会社、経営コンサルティング会社を経て、アジアコンテントドットコム株式会社、データスタジアム株式会社の代表取締役を歴任。現在はfangate株式会社代表取締役はじめ多摩大学、専修大学、仙台大学大学院など複数の非常勤講師も兼務。2004年の株式会社IBLJ設立時に出資・筆頭株主となり、2008年6月~2012年3月までは株式会社IBLJ取締役も務めた。