ストレートを磨き、もう1つ「変化球」を加えてNPBへ

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――では、原田投手がこの北米遠征を踏まえて後期、そしてNPBドラフト指名へ向けて加えていきたいものは?
原田 もう少しストレートのキレを増して、スピードを速くしたいのと。変化球。僕は変化球の持ち球が少ないので、もう1種類つかんでピッチングに幅を持たせたいですね。
そこは特に1つ制球を間違えたらスタンドまで運ばれてしまうキャンナムリーグの打者たちと対戦して気づいたことです。

――そこを目指す上における、原田投手の既存の価値観にとらわれずチャレンジする「KABUKI SPIRITS!」とは?
原田 先ほど話した点を伸ばすためのトレーニング、体重増加です(現在70キロ)。あと10キロぐらいは増やしたいですね。

――最後に残る北米遠征と到達点へ向けての力強い抱負をお願いします。
原田 北米遠征では残り試合、僕が投げた試合では点を与えず。後期はいっぱい投げて、勝てる投手になって、NPBに行けるよう頑張ります!

「香川オリーブガイナーズの右サイドハンド」といえば、これまで独立リーグ史上最高順位となるドラフト2位で中日ドラゴンズから指名を受けた又吉 克樹(2013年)所属が、記憶に新しいところ。彼もまた当時目指すものは「勝てる投手」であり、13勝でリーグ最多勝に輝いた。
一方、原田 宥希の四国アイランドリーグplus前期を終えての成績は35回を投げ防御率2.06(リーグ5位)でも1勝4敗。この数字を大きく変え、目指すべきところに進むためにも。北米遠征で飛躍の系譜を継ぐ右サイドハンドは、並み居る大男たちをなで斬りにかかる。