「将来性がある」と言われる年齢ではない。結果を残す!

――北米遠征は12試合に出場、26打数4安打3打点で後期へ向かう鶴田捕手ですが、この北米遠征をどのように活かし、NPB入りへアピールしようと思っていますか?
鶴田 なかなかバッティングでアピールできるような材料はないので、やはり守備・リードになります。配球もそうですし、「僕が出ればチームは点を取られない」という部分で一番にならないといけないと考えています。
昨年から数多くの試合でマスクを被るようになって気づいたのは「守備の大事さ」。負けないリードをすることが大事だと思います。

――その流れの中で、既存の価値観を打ち破る「KABUKI SPIRITS!」的な要素をどのように加えようと思っていますか?
鶴田 難しいテーマですが、1人1人の打者の特徴や長所短所を瞬時に見分けるところをやっていきたいです。
僕はリードをトータルで考えていて、ヒットを浴びても点を取られない。10安打打たれても1点に抑えるとか、キーマンにはチャンスで打たれないように、種を蒔いたり、餌を蒔いたり……。メリハリを付けてリードをしています。
投手の皆さんとも試合前・試合中に話し合ってやっていきたいです。

――では最後に、目標到達へ向けての意気込みを。
鶴田 守備にもまだ課題はあります。ですので、この守備をしっかりやることを大前提にしたうえで、打撃にも力を入れたい。レベルアップした4年間で一番いい成績をあげたい。
もう「将来性がある」と言われる年齢ではない(25歳)。結果を残さなければいけないですし、結果を残します。
前期はひどい打撃成績だったので(27試合出場で69打数14安打1本塁打8打点。打率.203)後期は3割を打ちます!

東京国際大では指名打者で活躍するなど右の強打者を売りにしていた愛媛マンダリンパイレーツ入団当初。それから4年の月日を経て彼は見事に「リードの幅」を手に入れた。
しかし当人も認めるように、NPB入りへ残された時間は少ない。174センチ84キロの身体に力と冷静さを込めて。鶴田 都貴は北米で得たものを愛媛マンダリンパイレーツ前後期Vのために出し尽くす。