「僕が求めていた野球」でチームに貢献したい

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――その考え方は独立リーグ、四国アイランドリーグplus、愛媛マンダリンパイレーツだからこそ成立する考え方かもしれません。

杉浦 そうですね。愛媛マンダリンパイレーツはみんなで教え合う空気がある。小学校・中学校でしてきた「僕が求めていた野球」です。チームで戦う姿が出ていることが開幕からの好調にもつながっていると思っています。
読売巨人3軍相手のホーム開幕シリーズでも一軍で活躍していた西村 健太朗投手相手に全員で向かっていけたことが2試合連続サヨナラ勝ちにつながった。そんなメンバーが僕はとってもいいと思います。

――では、最後にそんな集団の中で、杉浦投手はシーズンを終えた時どんな姿でありたいですか?

杉浦 自分としては「1勝」はあげたいです。それがチームへの貢献にもつながると思いますので。ただ、2連覇を目指す中で他の選手とはレベルが違う40歳の僕が入ったことで「チームが弱くなった」と言われるのは悔しい。ですので、野球の技術以上にチームワークで勝っていく野球。「愛媛マンダリンパイレーツの試合は面白い。ベンチの雰囲気がいい。もう1回行きたい」と思えるようにしていきたいですね。
お笑いもそうなんですが、自分たちが楽しくないとお客さんには伝わらないんです。舞台で自分たちが楽しかったら、お客さんも笑うし、乗っていなかったら全然ウケない。
そこは大事なところだと思うので、野球をやっていて楽しい、野球をやっていて幸せな感じを出せるように、僕も一番の年長者として率先して野球をしていきたいし、心掛けていきたいですね。

「伝わりにくい」芸を持つ杉浦投手の「伝わりやすい」話。いかがだっただろうか。「40歳でのプロ野球選手」そこに含まれた深い意味が、このインタビューで理解頂けたと思う。「自分たちが楽しまないとお客さんには伝わらない」。この言葉を体現すべく、日々前へ進むサブロク 双亮投手。私たちはそんな彼の挑戦を今後も暖かく見守っていきたい。